大破!

第65回尾道市美術展にて大賞を受賞したヤシガニの剥製。

ある会社から貸してほしいというご依頼があったのでお貸ししたら、

こんなに変わり果てた姿になって帰ってきました😭

こちらから先方へは無事に届いたみたいですが、先方から別の会社へ輸送中に破損したとのことです。

こちらの梱包が甘かったと言われればそれまでかもしれませんが、それにしてもこれはあまりにもひどすぎませんか!

どう扱ったらこんな壊れ方をするのでしょう?

荷物を放り投げたとしてもここまで壊れることはないんじゃないでしょうか。

もう腹が立って仕方ありません💢

先方が運送会社に連絡を取ってくださり補償していただけることになりましたが、それで剥製が元通りになるわけではないので金銭どうのという問題ではありません!

制作にどれだけの時間と労力を費やしたかを思い返すと悔しい気持ちでいっぱいです。

制作奮闘記はこちらをご覧ください↓

〈ヤシガニ剥製〉

https://rickypowerstone.wixsite.com/gyodobu/single-post/%E3%83%A4%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%8B%E5%89%A5%E8%A3%BD

〈ヤシガニ剥製②〉

https://rickypowerstone.wixsite.com/gyodobu/single-post/%E3%83%A4%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%8B%E5%89%A5%E8%A3%BD-1

しかしいつまでも泣き言を言っていても誰かが直してくれるわけでもないので、自分で修復するしかありません。

ここまで派手に壊れてしまっていてはさすがに元通りとまではいかないと思いますが、できる限り頑張ってみます。

というわけでここからは修復作業です。

まずは折れていた脚を接着していきます。

この感じだと何とかなりそうですね。

折れていたとはいえパーツがすべて残っていたのが不幸中の幸いでした。

しかし問題なのは触角です。

折れた先のパーツがなくなっており、どうやって修復したら良いものか・・・。

他の甲殻類の触角で代用することも考えたのですが、ちょうど良いサイズのものが都合よく見つかるはずもなく・・・。

数か月悩んだ末・・・、

欠損した部分をパテで作る方法に思い至りました。

パテで作った部分がいびつになるかもしれませんが、他にこれといった解決法が思い浮かばないので、ダメ元で挑戦してみましょう。

ということで欠損した部分をパテで復元してみました。

正直もっと細くしたかったのですが、これ以上細くすると重みに耐えきれずに垂れ下がってしまうのでこれが限界でした。

自然界の繊細さには勝てません。

パテの部分を着色し、

すべてのパーツを接着してつなぎ目が目立たないように色を塗ったら修復完了です!

やったぁ~ ヽ(´▽`)/

ヤシガニが復活しました~🎉

やっぱりヤシガニはカッコイイですね!

この姿を見ると剥製を作ったときの興奮が蘇ります。

近くで見るとつぎはぎだらけなのでやはり元通りとまではいきませんでしたが、自分で修復したものは愛着もひとしおです。

・・・と喜ぶ半面、殻はかなり傷みがひどく、触っただけで壊れそうなまでにもろくなっているので、正直いつまで持ちこたえてくれるかわかりません。

もう公の場に姿を見せることはできないかもしれませんが、剥製としての生涯を終えるその時まで我が家でしっかり愛でようと思います。

今回の一件で輸送方法に対する課題が浮き彫りになりました。

Twitterでは皆様に運送会社の特徴についても教えていただきましたので、これからは梱包方法、運送会社の選び方に気をつけてより丁寧な発送を心がけようと思います。

皆様も荷物を発送される際はくれぐれもお気をつけください。

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