モクズガニ剥製⑥
大晦日処刑組のメスの方です。
こちらも冷凍庫に入れて〆たつもりだったのですが、鍋に入れるとまた動き出して・・・熱湯の中で・・・苦痛の・・・最期・・・を・・・
と、オスのとき同様かわいそうなことをしてしまいました(>_<)
罪悪感ハンパない!(>_<)
こうなれば、死を無駄にしないように最後まで責任持って仕上げるのみです!
ボイル後は中身を取り除き、
(身も責任もって美味しくいただきました。)
形を整えて乾燥させます。
欠損部分はパテで復元。
「自然界では脚のない状態でたくましく生き抜いていたんだから、復元する必要ないんじゃない?」
とも思ったのですが、・・・復元しました^^;
通常はここで修復部分が目立たないように下塗りするのですが、
モクズガニを塗装するときは一旦全部白くするので、下塗りしなくてもいっかw
しかし毎度のことながら、欠損した部分を修復し、赤く茹で上がったものを白く塗り直すのはかなり時間かかるのです。
誰かガレージキット化して~!w
そして塗装。
「あれ? モクズガニってこんな色だっけ?」
と思われた皆さん。
実はこんな色の個体が存在するようです!
インターネットで画像を発見したので、それを見ながら塗装してみました。
色素欠乏個体でしょうか?
水色のアマガエルのときと同じですね。
しかしこの色なかなか厄介で、青系の色で調色しても再現できず・・・、
なんと赤を混ぜることによってようやく出すことができました!
「青は赤より出でて赤よりも青し!」
といったところでしょうかw
何とも不思議な気分です。
色素が欠乏しているとはいえ、赤い色素は持ってるんですね~。
最後にコーティングして乾燥したら完成です。
他にもいろいろな色彩変異があるようで、
「もっと早く知っていれば違うカラーバリエーションのものも作れたのに~!」
と、今になって悔やんでいる今日このごろですw
これが最後のストックだったので、また入手できたときに挑戦します^^;
ちなみに・・・
「死を無駄にしないように剥製に」
という気持ちで制作してきたつもりですが、
「食物として自分の糧にした残りは自然界にお返しするのが筋だ」
とも思っておりまして・・・、
剥製制作は自然界のサイクルに盾突く僭越行為のような気もするのです。
モクズガニを茹で殺してからというもの、この相反する気持ちの狭間で心乱れております。
う~ん、複雑!