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ヤドカリ剥製②

前回に引き続き、今回もオニヤドカリの剥製制作です。






ヤドカリってこんな姿をしているんですね。


後ろ脚の2本は前側の2本と比べてとても小さく特殊な形をしています。

貝殻を背負って生活していくために必要な役目があるんでしょうね。


また、上半身は殻で覆われているのに対し、腹部は液体が入っているのかというくらいブヨブヨしています。

このブヨブヨした体を普段どうやって動かしているのか気になりますね。

貝殻に入っていないヤドカリを見る機会はないので興味津々です。




一通り観察を終えたところで制作開始です。

まずはボイルします。

前回の個体は腹部が破裂してしまいましたが、今回は破裂することなくボイルできたので、腹部の再現に挑戦してみようと思います。






続いて除肉。 胴体や腹部、ツメの中にある身を取り除きます。






ポーズを整えて乾燥させます。

腹部にはティッシュペーパーを詰め込んで膨らみをもたせています。






乾燥終了。

今回再現に力を入れたい腹部ですが、乾燥させると凸凹になってしまったので、上からパテを盛って形を整えました。






絵の具で塗装します。






最後にウレタンでコーティングして完成です。




「あれっ、貝殻に入れないの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、腹部はこの状態で固まっていて動かすことはできないので、貝殻に入れることができません(>_<)

今回は腹部を見せる形での完成となります。






手のひらに乗せるとその大きさが伝わると思います。

こんなに大きなヤドカリが存在するのかと思うとワクワクしますね。






前回作った子と並べてみました。


う~ん、こうやって見比べると、やはり貝殻を背負っているほうがしっくりきますね~。

殻がないと何の生き物だかわかりません(笑)

腹部の再現にはそれなりに手間と時間がかかっているだけに何とも複雑な気分です^^;

しかし普段見ることができない腹部も観察できるという点では、頑張って作った甲斐があると思っています。


今後作品を展示できる機会があればこの2体をセットで展示するつもりです。

展示の日時が決まりましたらまた情報を発信させていただきますので、ご興味のある方は見にいらしてください。

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