アカテガニ剥製②
ラッキーなことにアカテガニ様の亡骸を発見しました!
しかも2匹も!!
お~、これはかなりのビッグサイズ!
・・・しかしご覧の通り黒く変色しており傷みがひどいです。
腐敗臭もキツイ!(>_<)
背中には穴空いてるし・・・。
どう見ても素材には向いていませんが、滅多に入手できないので頑張って剥製にします!
「ここが腕の見せ所よ!」
・・・ってか、無理に剥製にしなくてもいいんだけどね^^;
それでは製作開始です!w
いつものようにボイルして、
中身を取り除きます。
きれいに洗ったのですが、殻に黒ずみが染み付いています。
やはり相当傷みがひどかったようですね。
まぁ塗装すれば消せるでしょう。
殻を組み直し、ポーズを整えて乾燥させます。
そして塗装した様子がこちら。
従来なら穴が空いている箇所は修復するのですが、今回は敢えてそのままに! なぜそのままなのか、そしてなぜこんな中途半端なポーズなのか・・・。
それはまだ内緒です!ww
1週間ほど乾燥させたらウレタンでコーティングします。
通常の剥製ならこれで完成なのですが、陸上性のカニはこんなに潤ってはいないので、もうひと手間必要です。
また1週間ほど乾燥させて・・・
乾いた質感を再現するために今度は艶を消します。
「だったら最初の塗装のままでいいじゃん!」
と思われるかもしれませんが、ウレタン塗装したことで強度が格段にアップするのです。
(今回のウレタン塗装はあくまでも強度を持たせるための作業です。)
そして最後に
組み合わせて完成です!
背中に穴が空いていた個体ですが、腹部にも穴が空いていたので、おそらくケンカの時に相手に挟まれたのでしょう。それが致命傷になって死んでしまったのかもしれません。
なので傷痕をそのまま活かして、オス同士のバトルを再現してみました。
それにしても殻を割るほどの力があるとは・・・
ハサミの破壊力恐るべしですね。
ちなみに乾燥中がこれで、
before
完成品がこれです。
after
組み合った状態で乾燥させ、その後一旦離して別々に塗装し、また元に戻したというわけです。
カラフルなカニさんなので毎度のことながら色を作るのが大変です^^;
今回はそれぞれ別の色にしたので、余計と時間がかかりました。
バトルを再現したつもりなのですが、ハグしているように見えてしまうのは私だけでしょうか?ww
完成した頃には腐敗臭も消えており、今回は廃材を上手く活用できたと思っています。
ですが失敗する確率の方が高いので、正直なところ傷んだ素材は使いたくないものです^^;
最近はちょこちょこ制作の問い合わせをいただくようになり嬉しい限りなのですが、傷んだ素材での製作依頼はお断りさせていただきますので悪しからず m(_ _)m